■ 1月
神奈川大学体育会テコンド−部 総会
 毎年初春、神奈川大学体育会テコンド−部は、横浜港の見える丘公園・ポ−トヒル横浜ホテルで総会を行います。横浜ベイブリッジを望む高台の会場には、全国各地の0B、現役部員、来賓など約100名が集います。
 総会は、まず主将による年度活動報告、副将による戦績報告、主務による会計報告、幹部退任挨拶、次いで0B会幹部による年度活動報告と会計報告、総監督による総括と新幹部紹介、新幹部の決意表明などの流れで行われます。
 毎年、楽しみなのは、総会後の「0B挨拶」です。参加されたすべての0Bが壇上で現役時代のエピソ−ドを交えながら短い自己紹介をします。これは0Bと現役部員との関係をより深めるため企画されたものです。創部15年目を迎える我が部は、多くの卒部生を世に送り出し、その職業もバラエティ−に富んでおりますが、0Bそれぞれの人柄や個性、そしてユ−モアを交えながらの「職業上の秘話」は楽しいです。緊張感のみなぎった総会とは、うってかわってアットホ−ムな雰囲気となり、0Bと現役部員とはうちとけてゆきます。
 総会終了後、ホテル最上階へと席をうつし、本年度卒部祝賀会兼新年会が催されます。
夕暮れの横浜港とベイブリッジが鮮やかで、地方から上京してこられる0Bの中には、この美しい景色を楽しみにしている方がおられるそうです。かくいう高知出身の私も、1年生の頃、大変、感激したのを覚えていますので、その気持ちが良く分かります。
 新主務が卒部生一人々々の氏名を呼び、入場行進が始まります。在部生と0Bが盛大な拍手で迎えます。次いで卒部生の挨拶が始まり、0B副会長の乾杯の音頭で宴たけなわとなります。1時間後、道衣に着替えた卒部生が入場し、記念演武を行います。
 そしていよいよ恒例の儀式「入水の儀」が始まります。港の見える丘公園内にある噴水に卒部生が飛び込むというものです(もちろんこれは強制ではなく志願制です。本年度は卒部生4名中、3名が志願)。この「入水の儀」は、河先生が考案し、率先して飛び込まれて以来、10年以上の長きに渡り、我が部に引き継がれてきた伝統の儀式です。0Bの中には、この儀式を楽しみにし、それを見届けるため参加される方が多いいようです。
 来年初春、私も「入水の儀」を行いますが、その時はできれば噴水の水温が、少しでも暖かければなあ〜、と思いました。
     神奈川大学体育会テコンド−部 主将 古谷知也