■ 4月
・ 小川浩平  結婚

         「神大同期・小川浩平の門出を祈って」

平成14年4月27日(土)、神奈川県横浜市のホテル、ロイヤルホール・ヨコハマにて、小川浩平・めぐみさんの結婚式・披露宴が行われた。
 私が小川と出会ったのは、8年以上前の神奈川大学体育会テコンド−部入部間もない1年生の春だった。彼とは神奈川大学工学部電気工学科でも同期であり、独特な環境におかれていたと思う。振り返ってみると、それが妙に昔のことのように懐かしく感じられた。現役当時の小川は、童顔で高校生のような初々しさがあった。
私は不思議な感覚を覚えた。まさか、私たちの代で一番初めに結婚するのが、小川だとは全く予想していなかったからだ。式に参加したテコンド−部第8期生(元副将・大黒敏正、元平塚主将・佐藤賢治、元広報・坂本理恵)のすべてが同じ意見だった。
日本有数の教会結婚式場をもつロイヤルホ−ル・ヨコハマで我々を出迎えてくれたのは、たくましく成長した小川だった(童顔はかわっていないが・・・)。
式が始まった。永遠の愛を誓う新郎・新婦の姿は、十分な存在感を示し、参列者を魅了した。盛大な拍手が彼らの門出を祝福した。
 披露宴が始まった。新郎・新婦の職場の上司の挨拶、河宗師範による挨拶・乾杯、新婦のお色直し、キャンドルサ−ビス、ウェディング・ケーキ入刀などが進められた。次いで新郎・新婦の友人たちが熱いメッセ−ジと隠し芸を披露した。我々第八期生もそれぞれが小川の門出を祝った。
新婦のめぐみさんは、看護婦である。趣味がバイオリンという才媛だ。その腕前もたいしたもので、感動してしまった。
式のラストを飾ったのは、小川自身によるテコンド−演武だった。第八期生がそれぞれ「病気(木)」や「浮気(木)」と書いた板をもち、それを小川が跳び蹴り上げ(コチュッ)、かかと落とし(ネリョチャギ)、跳び後ろ横蹴り(ティオトラヨッチャギ)で気合いもろともすばやく割っていく。さすが現役のテコンド−軽量級日本チャンピオン、その蹴りの切れ味に会場は大いに盛り上がった(だが、演武を行うことを知らされていなかった河宗師範だけは、タキシ−ドのままで演武を行うとは何事か、と苦笑しておられた)。その余韻も収まらぬ中、披露宴は終わりに近づいた。あっという間に時間が過ぎてしまった観がある。両親への花束贈呈、小川のお父さんの謝辞、新郎・小川自身による挨拶など、彼らしい個性的な素晴らしい結婚式・披露宴であった。とくに二人の笑顔がとても印象に残った。
 ただ、ひとつ気になるのが「浮気」と書いた板を、一回ミスして割れなかったことだ。2回目は成功したが、本当の結婚生活でもミスらないことを心から祈っている。

                神奈川大学テコンド−部0B 福田洋一郎