■ 6月
JTA指導員研修会

JTA指導者研修会では、河明生宗師範より今後の指導方針が明示された。その要旨は次のとおり。
 
 1,「蹴りのルイ・ビトン」志向とかかと落とし指導強化

  JTAは、武の道での技術面においては、蹴美の修得を理想とする打撃系武道団体である。
   蹴美は、華麗であっても威力がない蹴りを意味しない。また、威力があっても華麗でない蹴りを意味するものでもない。
   蹴美は、華麗で、しかも威力のある蹴り、である。
   大小500以上も存在すると言われている日本の打撃系武道団体の中で、
   JTAこそは、オンリーワンの「蹴りのルイ・ビトン」という異名を得ることを志向している。
   そこで「テコンドーの華」である「かかと落とし」の指導を次のように進化させる。
   1)かかと落とし正面蹴り   
   2)かかと落とし内蹴り
   3)かかと落とし絞り蹴り
   4)かかと落とし外蹴り
   5)かかと落とし流し蹴り
   その他10種類は次回研修会で行う、とした。

 2,動作の日本語化と「北朝鮮語動作名称」の韓国語への完全転換

   共通の言語を通じて人々は連帯感をもつし、その集団の一員である確信を得ることができる。
   JTAは、号令や基本同稽古などで韓国語を使用することで、他の打撃系武道とは異なる個性的な道場風土を形成し、
   会員間の連帯感を涵養している。
   だが、それが度を超すと混乱のもとになる。また、動作の暗記に没頭するのは、合理的ではない。
   そこでJTAでは、漸次、動作の日本語化を推進する。
   たとえば、「パカパルモッ」という部位は、今後、「手拳(しゅけん)」に改める。
 
   次いで、JTA指導者は、ITF時代の名残である「北朝鮮語動作名称」を完全に改めなければならない。
   たとえば、「跳ぶ」という動詞を北朝鮮では「ティミョ」と発音するが、韓国では「ティオ」と発音する。
   JTAの支部道場内では、テコンドー動作の名称を完全に韓国語に改める。

   などの指導方針が伝達され、実技研修が実施されました。