全日本大会・蹴武の型4連覇 野村修一 現役引退
      
第20回〜第23回全日本FT大会・蹴武の型において
前人未踏の4連破を果たした野村修一が、現役を引退することになりました。
2013年12月21日、河明生JTA会長と共に岡山から高知へ向かう車中での表明となりました。

「第24回全日本FT大会・蹴武の型決勝戦の野村の演武から気が観じられず、
    あぁ、これで引退を考えているのか、
  と観じたことを運転中の野村本人に伝えたところ
    はい、選手としては引退を考えています。
  とのこと。私は、前人未踏の4連覇を讃えると共に労をねぎらい
    名選手の引き際として良い決断だと思う。
    今後は名指導者として、名審判として全日本大会を支えてもらいたい、と伝えました」

野村修一引退の辞
『型の試合に出場しようと思い立ったのが、2008年3月の中国大会でした。
 前日は自信よりも不安が強く、睡眠不足で臨んだことを覚えています。
 しかし、あの時出場していなければ全日本大会出場権を得ることも無く、
 ここまでの結果を積むこともありませんでした。
 改めまして、ご指導をくださった妹尾師範代、クラブや県の内外を問わず
 応援してくださった皆様、家族へ、この場をお借りしまして心より感謝を
 申し上げます。ありがとうございました。

 試合においては、積み重ねの発揮に何より集中を向けてきた一方で、
 今思えば選手として好敵手を意識し、“勝ちにいく”ことに必死になり、
 平常心を欠いていた部分もあったかと思います。
 ですが、試合に臨む中で蹴武・蹴美への情熱はもちろん、それまでは
 気付かなかった可能性や、取り組んでいきたいことが自身の中で次々に
 湧いてきました。結果も含め、ワクワクするようなあの感覚は今後の糧と
 なる素晴らしい経験だったと確信しています。

 また、四連覇の記録はいずれ破られるものとして思っています。
 蹴武型試合のレベルが益々上がっていく中、引退する自分自身もまた、
 良い刺激をもらいながら更なる錬磨に努めていきたいと思います。
 本当にありがとうございました。 』