■ 4月  2018年

クラブ長紹介 NO4
霜倉 亮 三段
岡山大学体育会テコンドー部監督
 
  JTA入門の動機
私が、武道・格闘技に興味を持った時期は、高校から大学受験浪人時代にかけてであり、当時はK-1ブームでアンディ・フグやアーネスト・ホーストなどが活躍していました。K-1選手に憧れていた私は、大学に入って格闘技を始めよう、柔軟性に自信があるので蹴り技のあるものが良いな、と思っていましたが、結局、大学入学後に私が選んだものは、格闘技ではない集団競技の運動部でした。ただ、高校まで個人競技経験しかなかった私には、集団競技が肌に合わず、2年足らずで退部してしまいました。その後、やはり格闘技か武道をやりたいと感じ、岡山市内にある複数の空手道場やキックボクシングジムなどを見学しました。いまいちピンとくるものがないな、と思っていたところ、三回生になる直前に、JTA岡山支部(当時)のホームページをみて、「フルコンタクトテコンドー」という言葉に興味が沸き、道場見学・体験入門をしました。開設して間もない道場ながら、道場生の方々の純粋な熱さ、何より妹尾将吾師範代の技の美しさに感銘を受け、すぐに入門を決めました。そこで、野村修一さん(現備前クラブ長)との邂逅があり、また野村さんは、偶然にも同じ学部の一つ上の先輩、浪人経験者ということで、すぐに意気投合し、大学でテコンドーサークルを作ろう、という話になるには時間はかかりませんでした。それから、同じ研究室の盟友である河野昌俊くん(現愛媛松山クラブ長)も含めて、三人で正式にテコンドーサークルを発足させました。
  JTA入門から今までの精神的な成長の回想
道場には、さまざまな年代、職業、立場の人がいるため、これまでの学生生活では知り合えないような方々と懇意になる機会があり、社会人になる前から、社会での礼儀や気の使い方などを学ぶことができました。また、JTAはあいさつに道場用語を使わず、普通の言葉を使うということも、私の普遍的な社会性を成長させる一因となったと思います。
  今後の抱負
私は、現在、母校である岡山大学のテコンドー部監督をさせていただいていますが、仕事の関係で兵庫県在住(所属は神戸六甲クラブ)であるため、年に数回しか後輩たちの稽古をみられず、後輩たちには誠に申し訳なく思っています。そのため、大学での稽古に極力参加し、テコンドーの楽しさや奥深さを後輩たちに伝えたいというのが抱負です。  

 後輩へのアドバイス
精神的なアドバイスを一つ。岡山大学では、設備が整った道場を使うことができます。それを当たり前と思わず、まずはその環境に感謝してください。感謝することは、「有り難き幸せ」を与えてくれる人やものへの思いの表明です。その思いを常に心の片隅に置くことで、自己の傲慢さを抑え、謙虚さ、公共心を育み、ひいては社会に貢献できる人間へと成長できると思います。  

 家族への感謝
テコンドーの入門を決めてから、はや15年。就職、転職、そして結婚、妻の出産を経て、私も今や二児の父となりました。今年で37歳と完全なアラフォー男ですが、学生に負けず、まだまだ現役で組手の試合にも出場したいと思います。しかし、家族を持つ身ですので、自分勝手なことばかりはできません。現在は、妻の快い承諾、応援のもと、テコンドーを続けられることに感謝をしておりますが、今後も、妻への感謝を忘れず、テコンドー、監督業を継続できるよう家族サービスも充実させていきたいと思います。

経歴
1)最終学歴
  岡山大学卒業

2)過去の最高戦歴
  第28回全日本大会組手A級出場
  第15回関西大会一部組手中重量級優勝
  第10回中国大会一部組手無差別級準優勝
3)職業
  会社員