組手無差別級 入賞者




優勝 尾崎 圭司
準優勝 妹尾 将吾
3位 斉藤 健
4位 井上 鉄朗


優勝

尾崎 圭司
 今回優勝できて非常に嬉しく思っております。良い形で2003年を終えることができそうです。来年は僕にとって忙しい1年になりそうなので、この調子でがんばりたいと思います。次はK−1だーー!!
 昨年優勝できたので、今年は挑戦者という立場ではありませんでした。みんなが自分の首を狙っているのかなと考えると非常に緊張しました。頭の中で「挑戦者の気持ちでがんばろう!」と言い聞かせてリングにあがりました。
 2回戦の相手は山村先輩でした。山村先輩は神大の頃の先輩で、私が1年生の白帯の時に全日本重量級で2連覇をし、ピア・ゲネット選手(K1大阪ドームでアンディ・フグ選手と対戦)ともたたかっている雲の上の存在でした。
そのような大先輩が目の前にいると考えると嬉しさと怖さが入り混じった気分でした。山村先輩は、前評判どおり蹴りが重く、強いプレッシャーを感じました。
本戦ではなかなか思いどおりの試合をさせてはくれず苦戦しました。
そして続く延長戦、重い蹴りをなんとかしのぎ、ラストの30秒は最後と思いながら
ラッシュをしかけました。結局、最後のラッシュの印象がよかったのか、僅差の判定で勝利することができました。
 準決勝では2回戦で失いかけた緊張感をとりもどしながら挑みました。
相手は神大の後輩の斎藤健でした。想像以上に成長しているなと感じました。恵まれた体格から繰り出される蹴りはまさに脅威でした。試合は勝利しましたが、斎藤はこれからJTAで大きな存在になっていくのだなと感じました(次世代JTA斉藤健がんばれ!)。
 そして決勝戦、相手は妹尾将吾副師範。一回戦から見ていたのですが、技、スタミナともに去年と比べ大きく上がっていると感じました。去年、故郷の岡山に帰郷し、JTA岡山支部を立ち上げました。しかもまだ全日本レベルの練習相手がいない中で、これだけレベルアップしたのは、ものすごい練習量を自分に課した証拠だと感じました。
それだけ誰よりも全日本への思いは強く、手ごわい相手だと直感で感じました。事実本戦では切れのある蹴りが連続で繰り出され、手が出せない場面が多くありました。
結局、本戦では決着がつかず、勝負は延長戦へともつれ込みました。
「相手の蹴りは一発一発威力があるのでまともに入ったらダウンは間違いない」と警戒しながら戦いました。そうするとあっという間にラスト30になってしまい、
「もう行くしかない」とラッシュをかけ延長戦が終了しました。
ラストのラッシュが良かったのか、僅差の判定で勝利することができました。
 今回の試合を振り返って、去年優勝したことと、プロデービューしたことで「絶対に負けられない」という気持ちが強く、少し硬くなってしまった気がします。
また全体的に去年よりレベルの高いトーナメントだったので、大技を狙うチャンスが少なかったのかもしれない、観客の喜ぶ試合ができなかったような気がします。来年はもっと練習をし、次の全日本でJTAフルコンタクト・テコンドーのすばらしさをみんなに見せたいと思います。
先にも述べたのですが、今年プロデビューいたしました。来年は非常に忙しく、勝負の1年となりそうです。この勝利で来年の良いスタートをすることができると思います。
JTA無差別級チャンピオンの名に恥じないよう一生懸命練習し、K1中量級に出場できるようがんばります。みなさん! 応援よろしくお願いいたします!!
来年以降の抱負。かならずK−1出場権獲得するぞーーー!!

         



準優勝

妹尾 将吾

 岡山での稽古がこのような結果につながってうれしい。
遠く岡山から応援しに来てくれた道場生に感謝したい。
今回は準優勝だが、これに満足せず精進を重ねていきたい。
来年はもっと上にいけるよう頑張ります。


3位

斉藤 健

今回の全日本大会で入賞できてとてもうれしいです。
準決勝で王者の尾崎選手に敗れはしましたが、自分では最高の試合ができたと思います。
この試合を経験することにより、また一段と強くなれた気がします。
来年は打倒尾崎で優勝をねらいたいと思います。


4位

井上 鉄朗
 フルコンタクトテコンドーの全日本に2回目の出場です。去年は3位という結果を残すことができました。そこで今年の目標はもちろんそれ以上でした。
 今年は去年と違い対戦相手が当日まで発表されずとても緊張していました。
1回戦、発表された対戦相手は去年と同じ、上田選手でした。1回戦はとても緊張するので内容よりも、まずは勝たなくてはと思い、思いっきりやることにしました。しかし気持ちとは違って体がうまく動かず、延長戦の末なんとか勝つことができました。
 2回戦は対戦表を見たときは、武田選手が勝つだろうと思っていました。しかし、勝ったのは小林選手でした。小林選手は武田選手に勝って勢いがついているだろうと思い、少し距離をとりながら、慎重にやろうと思いました。今回の試合に備えてパンチの練習をいっぱいしていたのでそれをうまく使えた気がします。その結果、判定で勝利することができました。
準決勝は妹尾選手でした。去年の全日本大会では勝利しましたが、今年の関西大会で1本負けをしているのでそのリベンジを果たしてやろうとずっと思っていたので、気合を入れてリングに上がりました。試合前半に妹尾選手の後ろ横蹴りや、回し蹴りをもらい攻め込まれたので、取り返さなくてはと思い、跳び踵落としなどを使い反撃したが及ばず判定で負けました。
最後が3位決定戦です。相手は斉藤選手です。背が高く、手足が長くてやりづらい選手でした。距離を取ると相手のペースになるだろうと思い、中に入ってボディを攻めようと思いました。しかし、斉藤選手の前蹴りが、タイミング良く当たりなかなか中に入れませんでした。さらには後ろ回し蹴りもくらってしまい。完敗です。
結果は4位入賞ということになりましたが、今回はあまり喜べませんでした。1番の目標だった妹尾選手へのリベンジを果たせなかったことがとても悔しかった。さらには後輩の斉藤選手にも完敗。パンフレットに書いてあった「東の井上」を見せることができず、反省することばかりです。とりあえずは来年のシード権は獲得したので、反省を生かしもう一度1年間稽古に励みたいと思います。
最後に自分の練習に付き合ってくれた後輩や、応援に来てくれた道場生や、友人、知人には、感謝しています。ありがとうございました。
来年、頑張ります!!