第16回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会の女性無差別級の見所
    
  
      妹尾真希(神戸支部)、前人未踏の3連覇なるか!

   立ちはだかる長崎優子(横浜西口支部)と高橋三恵(東京港支部)



 女性無差別級の見所は、妹尾真希(神戸支部)が前人未踏の3連覇を達成できるか否かにある。

 妹尾真希は、稽古中の負傷により十二分な練習量を消化することはできなかったが、
ディフェンデイング・チャンピオンとして精神面での成長が著しい。
ベテラン蹴美の試合巧者として、その長所をいかんなく発揮し、王者の意地を見せてくれるだろう。

 「打倒!妹尾真希!!」に燃え、その3連覇を阻止する可能性が高いのは、
前大会準優勝の長崎優子(横浜西口支部)と同3位の高橋三恵(東京港支部)である。

 長崎優子には、前大会決勝戦で妹尾真希を土俵際に追いつめながらも、
後一歩及ばず逆転されてしまったという苦い経験があり、その分だけ悲願の初優勝にかける意気込みが強い。
女性部の中では蹴美の完成度も相対的に高い。
問題は、組手のスタイルが回し蹴りや前蹴り主体のカラテに近づいてしまった点にあり、
それが昨年の決勝戦における敗因でもあった。
本大会が蹴美を競う全日本大会である以上、
得意とするかかと落とし蹴りでの勝負を期待したいし、それが炸裂すれば優勝も現実味を帯びてくる。

 高橋三恵の鍛え抜かれた筋力に裏打ちされた馬力はあなどれない。
シード権者でありながら出場義務のない予選会にも積極的に参加し、2大会連続優勝を果たしている。
精神面で強く、組手に勢いがあり、優勝候補といえる。
問題は、長崎同様、後ろ横蹴り等の蹴美の決め技を接戦時に決められるかにある。