2005年7月 理事会通信


<注意> 理事会で議論された「公開に適切な議題」についてのみ公表します。


(1)二部および三部軽量級を60kg未満に変更

<提案者 河明生>

JTAにとって試合中の事故防止は最大の課題である。
とくに、二部や三部の試合での無理な減量は危険である。

プロ格闘家の減量は、栄養士等の専門家がついて行っているのに、
アマチュアの場合、ただ食事を減らして汗をかく等の減量を行っており、
試合当日、ふらふらになって体重計にのっている選手もいる。

社会人の場合、過酷な労働と精神的な負担を強いられている会員も少なくなく
それに加えて無理な減量をすることは寿命を縮めることと言えなくもない。

そのような状態で格闘技の試合に出るのは、極めて危険といわざるをえない。
アマチュアは、無理な減量をしないで、のびのびと試合に出ることが望ましい。

JTAに限らずテコンドーに入門する若者は、
傾向的に62〜67kg程度の中肉中背の体型をした人が多い。

数年前までは、軽量級が60kg未満であったため、中量級に選手が集中していた。
これを解消すべく軽量級を63kgに引き上げたわけだが、
3kg程度の減量で階級変更が可能となり、
減量を行って本来の中量級から軽量級に変更する選手が急増したようだ。

その結果、近年の三部の試合は、
軽量級の63kg未満にエントリーが集中しており、
結果として中量級が成立せず、無差別級となり、
しかもトーナメント試合も増加してしまうという新たな弊害が生じている。

そこで事故防止のため、今後のJTAの公認試合での二部および三部の
軽量級を60kg未満に戻すことを提案する。

<結果> 満場一致で可決。
     2005年10月の第17回全日本学生大会以降、実施する。