2006年2月 理事会通信


(公開可能議題) 全日本学生テコンドー選手権大会の非東京圏開催
              JTA大学体育会テコンドー部&同好会 部員募集!

<提出者 河明生>


一、提案事項

                             (案)

1,毎年秋に実施されている全日本学生テコンドー選手権大会の開催地を非東京圏で開催したい。

  開催場所   滋賀県立武道館
           滋賀県大津市におの浜4−2−12、 077ー521−8311
           JR琵琶湖線・大津駅からバス、JR膳所駅および京阪電車・膳所駅下車徒歩15分以内、
           名神高速・大津ICから約13分程度(目印 大津プリンスホテルの隣)

  開催日時   2006年10月8日(日)

  主催      滋賀県テコンドー連盟

  主管      全日本学生テコンドー連盟


2,全日本学生テコンドー選手権大会のオープン化

 1) ITF系の大学テコンドー関係者の参加を呼びかけたい。
   個人参加も可とする。

 2) 交流はないが大阪等の関西に根をおろしているWTF系の大学テコンドー界にも参加を呼びかけたい。
   個人参加も可とする。


二、理由等

(理由1) 現存のJTAの全日本学生テコンドー選手権大会および
      ITF系3派(カナダ派、ユーロ派、北朝鮮派)が実施している全日本学生テコンドー選手権大会は、
      すべて私・河明生が、今から約18年前の1989年9月15日に、
      さくらグループ(モランボンの親会社)や日本国際テコンドー協会の援助をまったく受けず
      独自で考え、独力で組織し、私費を投じて創設したものである。

      トーナメント表を見れば明らかなように、
      学生大会の参加選手の中から現在のJTAおよびITF系の指導者が輩出されている。



       第1回学生大会パンフレット参照

       開催日時 1989年(平成元年)9月15日

       開催場所 神奈川大学武道場

       参加選手(当時の所属校と段位・級位)

           一部 武田敬之(神大、2段)、李種穆(朝鮮大、初段)、黄秀一(朝鮮大2段)、
              佐藤 元(明大、2級)等16名参加

           二部 朴種司(朝鮮大、4級)、朴善浩(東京朝高、2級)、朴禎賢(朝鮮大、6級)
              等28名参加
                                                   総数44名参加

       あれから約18年の歳月が流れ、
       第1回大会開催時に生まれた人々が大学に入学する年齢に達している。
       たかがテコンドー、けれども、されどテコンドー。
       いまだマイナーとはいえ、
       柔道や剣道とは異なり国家の援助をほとんど受けないで、
       がんばってきたので感慨深く、
       当然のことながら、学生大会に対する深い思いがある。

       通常、大学生は、学生生活4年間を区切りとしてテコンドーを修得する場合が多く、
       一連の分裂騒動とはできるだけ距離を置き、
       楽しくテコンドーを学びたい、
       という姿勢はよくわかる。
     
       また、分裂による学生大会の規模の縮小傾向は、
       盛況な柔道や剣道の学生大会との比較において、あまり望ましいものではない。
       やはり第三者は、規模を比較する傾向にあるので、
       新聞報道ひとつみても、三大新聞(朝日、読売、毎日)クラスで
       JTA、ITF、WTFがそれぞれ主催する学生大会の試合結果が取り上げられたことはない。

       よって可能ならば、有志が集い
       「真の学生テコンドー・チャンピオン」を決定する規模の大きな学生大会の開催が望ましい。

       試合である以上、勝敗は決せられるわけだが、
       流派の優劣を競うのではなく、
       「テコンドーを愛する仲間」として集うことができるのであれば、
       大変すばらしいことだと考える。

       大学4年間で区切っている学生テコンドー家同士の試合ならば、
       いわゆる「流派のメンツ」が(無いとは言えないまでも)少ないといえるし、
       それぞれが所属する上部団体幹部も比較的寛容な姿勢をとるであろう。

       大前提は、「公平な判定」につきるが、
       この点に関してJTAは、まったく問題がないと断言できる。


(理由2)  東京の人々は、常に東京だけを基準としてものごとを考える傾向が否めない。
       けれども地方には地方の良さがある、と私は考えている。

       全日本学生大会も第1回大会から17年連続して東京・神奈川で開催してきたわけだが、
       地方の大学生の交通費や宿泊費等の負担による不参加傾向を考えると、
       比較的交通の便の良い開催地で、
       日本列島の真ん中と言えなくもない開催地で学生大会を開催し、
       全日本学生テコンドー選手権を活性化したいと考えている。

       滋賀県大津市は、京都市の隣に位置し、この条件を満たしていると考えられる。

       後楽園ホールという格闘技の殿堂が東京にしかないという現実を考えれば、
       全日本フルコンタクチテコンドー選手権大会を東京で開催することはやむを得ないにしても、
       全日本学生テコンドー選手権大会は、東京・神奈川にこだわる必要性はまったくない。

       東京・神奈川からの参加学生は、地方に遠征に行くことで、見聞を広めてほしい。


<意見 武田敬之>

  主旨には賛同します。
  ただ、大学テコンドー界の活性化をはかるというのなら、団体戦を実施してみてはいかがか。


<回答 河明生>

  たいへん良い考えである。
  全日本大学テコンドー連盟の会長の提案なので、実施することに異論はない。

  仮にJTA傘下大学だけの参加の場合、
  現状の実力では神奈川大学が圧倒的に強いので、横浜校と平塚校とで分離して参加させることにしたい。

  また、少数の同好会やサークルも参加し易いようにエントリー最少人数を3名とし、
  3勝した時点で団体戦は終了とする、というのでどうか。

  さらに、団体戦の対戦は、当日抽選で行い、
  試合時間を1分として引き分けを認め、
  客観的実力が多少落ちようとも優勝や入賞のチャンスを与える、というのではどうか。

  いずれにせよ細かいルールは、全日本大学テコンドー連盟の会長が決めて欲しい。


<結果> 満場一致で可決。


<補足意見 盛島一盛>

  地方で開催することで学生テコンドー界の活性化をはかるというのなら、
  開催地を定期的に変更してはいかがか。
  たとえば、第19回大会は岡山、第20回大会は高知で開催など。


<回答 河明生>

  たいへん良い考えである。
  今後の課題として十分見当したい。

  全日本大学テコンドー連盟会長の武田理事が、良く考えてくれれば良い。

  いずれにしても初めて東京・神奈川以外で
  全日本学生テコンドー選手権大会を開催するのだから(ITF系も含む)、
  その結果見極めて検討してほしい。

  どれほどの有志が集い、どれほどの熱戦が繰り広げられ、
  他流派の学生が参加してくれたと仮定して、
  試合最中、そして試合後に理想的なフレンドリーシップが構築できるかを見極めるべきであろう。