2007年10月 理事会(臨時)通信

(公開可能議題1)第18回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会・最終推薦出場選手選考

 <提出者 河 明生>

 第19回全日本学生テコンドー選手権大会は、
 個人戦105名、団体戦15団体(1チーム3〜5名)、延べ150名がエントリーし、熱戦を展開した。
 初めて実施した蹴武の型・女性部試合も、出場選手のレベルが高く、大変、意義ある内容だった。

 その中、第18回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会(以下、「全日本大会」という)の
 最終予選会にあたる組手1部は、 軽量級と中量級は一定のレベルに達しており、
 女性無差別級も来年につなげると言う意味では良かったと思う。 
 残念だったのは、重量級のレベルが低かったことである。
 この評価をふまえた上で、次のとおり、全日本大会最終選考を行う。

 1,1部組手優勝者は、
       @ 軽量級優勝   瀬崎弘一(高知工科大学体育会支部)
       A 中量級優勝   鈴木明斗妹(横浜市立大学体育会支部)
       B 重量級優勝   山本雄斗(湘南辻堂支部)
       C 女性無差別級 梨羽瑞紀(神奈川大学横浜校体育会支部)
   であるが、
   瀬崎と鈴木は、すでに「全日本大会」の出場権を獲得しているので、二枠の空きが生じた(後述)。
   問題は、山本と梨羽である。

   山本の場合、予選会での接近時のボディーブロー連打等のフルコンタクト空手のような試合内容に問題が
   あり、蹴美にはほど遠い内容であった。
   また、有段者でないため(茶帯)、「全日本大会」への出場資格を満たしていない。 
   よって、1部組手で優勝した結果として付与される「全日本大会」出場権を与えることはできない。

   ただし、山本本人も試合内容を反省しており、
   師である尾崎圭司も組手スタイル改造(フルコンタクト空手のような手技を禁止等)を私に約束した。
   また、優勝は優勝。
   優勝者には「全日本大会」出場権を与える、という約束がある以上、守らなければならない。

   そこで11月3日の臨時昇段審査での合格を条件に「補欠出場推薦」としたい。

<武田> 今回は、やむを得ないと思います。
      ただし、来年度からは、学生大会の場合、優勝すれば「全日本大会」を与えるのではなく、
      試合内容も判断基準とする、つまり蹴美力も重視する、と試合要項に追加すべきだと思います。

<盛島> 武田の意見に賛成です。

<河>  了解した。
      次いで梨羽だが、現在、3級(青帯)であり、
      先々週受験した審査会も1階級昇級を希望したため昇級審査に合格したとしても赤帯(2級)となり、
      昇段審査受験資格そのものがない。つまり「全日本大会」出場資格がない。
      梨羽は、私が監督する神大所属でもあり、この際、出場を自主的に辞退したいと思う。
      なお、この件は、コーチの小松を通じて本人にも了解を得ている。

<武田・盛島> 異論はありません。


2、三枠の空きの補充

  結局、三枠の空きがあることになる。

  1部中量級は、2位入賞の白鳥祐介(神奈川大学横浜校体育会支部)を繰り上げしたい。
  ただし、2位は2位なので、「補欠出場推薦」としたい。

  問題は、もう一名であるが、入賞者中、蹴美力が相対的に高いのは、
  客観的に見て1部中量級3位入賞の粟尾友貴(神奈川大学湘南校体育会支部)である。
  どうだろうか? 

<武田> **は、どうでしょうか?
      今回、かなり強くなったと思いますが。

<河>  私も考えたが、**が勝っている相手は、練習量が極端に落ちている卒業年次の4年生だった。
      粟尾の対戦相手はすべて他校の選手だったし、蹴美力も粟尾がやや勝る。
      また壊滅寸前だった神大湘南校体育会を救ったのは、主将の粟尾の努力に負うところが大きい。
      迷いに迷ったが、総合的に判断して粟尾を白鳥同様、「補欠出場推薦」としたい。

<武田> わかりました。

<河>  最後の1枠だが、岡山大学同好会主将の土居智彰を「補欠出場推薦」としたい。
      岡山大学支部も部員約50名の大所帯であり、束ねるのも大変らしい。
      妹尾の報告によると土居は、主将の職務を全うしているとのこと。
      そのまじめな部活動を評価され大学当局から「来年度体育会昇格」という内示を受けた。
      JTA7番目の大学体育会=岡山大学体育会テコンドー部を祝うという意味もある。

      また、岡山・神戸支部は、大所帯ではあるが、
      妹尾に続く「全日本大会」出場選手の育成が急務の課題となっている。
      土居の出場により岡山大学の若い部員達が発憤してくれればと期待してもいる。

      ただし、山本同様、10月27日の臨時昇段審査での合格を条件に「補欠出場推薦」としたい。

<武田、盛島> 地方支部の活性化と地道な活動の評価ということなら異論はありません。

<結論>
  第18回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会の最終補欠推薦出場選手は以下のとおりとする。

    @ 白鳥祐介   神奈川大学横浜校体育会支部
    A 粟尾友貴  神奈川大学湘南校体育会支部   
    B 山本雄斗  湘南辻堂支部           但し、11月3日の昇段審査合格を要する。
    C 土居智彰  岡山大学支部           但し、10月27日の昇段審査合格を要する。