2007年12月 理事会通信 |
(公開可能議題1)古谷知也、第19回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会推薦出場 <提出者 河 明生> 第18回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会・準々決勝戦(第11試合)の 高島大輔(川崎中原支部)対古谷知也(高知支部)の本戦において 古谷は、二人の蹴美審判から蹴美ポイントをそれぞれ7ポイントづつ獲得した(合計14ポイント)。 対する高島は、一人の審判から7ポイントを獲得したが、 もう一人の審判からは6ポイントの獲得にとどまった(合計13ポイント)。 本来ならば、古谷の蹴美7Willルールにもとづき古谷の蹴美優勢勝ちであるが、 最高審判長、私・河が、ルールに定められた最高審判長審議を申し立て、3名の審判と協議することとなった。 なぜならば、高島が格闘技的には優勢だったからである。 審議の際、3名の審判の意見を聞いたところ、最高審判長である私とほぼ同意見であった。 ルール上は、古谷の勝ち。 しかし、JTAのフルコンタクト・テコンドーは、蹴美を極める「最強テコンドー」である。 その最高峰であるべき全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会は、格闘技的にも勝たなければならない。 そこで私が次のように裁定した。 「延長戦を行う。 ただし、延長戦で引き分ければ、再々延長戦は行わず古谷を勝者とする」 結果、高島が延長戦で優勢勝ちとなった。 そして高島は、勢いを増し、優勝した。 ルール上、古谷は、最低でも4位には入賞していたはずである。 しかし、このような事態を想定して最高審判長審議を定めてもいる。 そこで、全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会における最高審判長審議の結果、 今回と同様の事態が、 次回以降の全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会のシード権をかけた準々決勝戦で生じた場合、 敗北した選手に次回全日本大会の出場権を与えたいと思うがどうか。 異論がなければ、 古谷知也に第19回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会への推薦出場権を与えたい。 ただし、上記は、当該選手の試合内容によるものとしたい。 <武田> 反対はしません。 自分は、当日審判をしていましたが、 このまま古谷が蹴美優勢勝ちになると問題だな、と思い、 マイクをもって意見したいという衝動にかられました。 やはり蹴美ルールを改良しなければならないのではないでしょうか? <河> この世の中に完璧なルールはない。 最近、JTAのランカーの中には、 尾崎を模範として、プロとなってK−1を目指し、キックボクシングのジムで練習する選手が増えている。 しかし、キックボクシングが得意とする回し蹴りや顔面攻撃の打撃力は高まったが、 JTAの命とも言うべき蹴美力がやや低下しつつある。 それと同時に、回し蹴り偏重のため、回し蹴り以外の速い蹴りに対する防御力が落ちてもいる。 優勝候補の坂本が、初出場の朝比奈に負けたのがその好例。 こういう状況で、蹴美ルールを変更すると、 いったい何の試合なのかがわからなくなり、流派としての独自性が失われてしまう。 したがって、蹴美ルールは堅持しなければならない。 <武田> わかりました。 <盛島> 異論はありません。 <結論> 古谷知也に第19回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会の推薦出場権を与える。 |