2008年2月 理事会通信


(公開可能議題1) JTA同好会責任者公募

<提出者 河明生>
         昨年春頃から、
         「JTAの支部のない地方在住者からの問い合わせがあります」、
         と事務方から報告を受けていた。
         たとえば、
         「**県在住なのですが、近くの県ではどこにJTAの支部がありますか?」
         「いつ頃、**県にJTAの支部ができるのでしょうか?」
         というものである。
         地元にあるであろう空手や各種拳法、キックボクシング等ではなく、
         「JTAの普及する日本跆拳道を学びたい!」
         と希望している若者の存在は、大変、喜ばしいことである。

         同時に、「何とかしたい」と、昨年夏頃から真剣に考えるようになった。
         47都道府県への日本跆拳道の普及こそが、私の代の使命であると考えるからである。

         また、JTAは、武道団体であると同時に実力派の打撃系格闘技団体でもある。
         「テコンドー界のK-1・パイオニア」といえる尾崎圭司を筆頭に、
         坂本洸巳、斉藤健、小松裕弥等が、
         最強テコンドーたるフルコンタクト・テコンドーの実戦性を実証しているが、 
         この程度で満足してはならないし、
         上記の選手に勝るとも劣らない優れた選手を持続的に輩出することで
         「テコンドーが強い!」
         ということを証明し続けることがJTAの使命だと考えてもいる。
         そのためにも、地方に埋もれている才能の発掘が必要不可欠である。

         そこで、既存の支部・分支部の下部組織として、
         「JTA同好会」
         を発足させたいがどうだろうか。
         責任者は、公募としたいのだが。

<盛島一盛質問>  省略         

<武田敬之質問>  省略         

<回答 河> 二人の質問はもっともだと思う。
         JTAの支部がすでに存在する都道府県は、同好会を公募しない。
         二人が危惧しているように、新規の同好会を立ち上げて危惧されることは、
         近隣に模範となるべき支部や指導者がいないと、その同好会が孤立してしまうということだ。

         そこで既存のJTA支部の近隣県に限ってJTA同好会責任者を公募したいと思う。
         たとえば、支部のある東京・神奈川の隣の県ではあるがJTA支部のない埼玉県、
         同様に、群馬県の隣の県である栃木県、
         岡山県の隣の県である広島県や香川県等
         高知県の隣の県である徳島県、
         長崎県の隣の県である佐賀県である。
         これならば、定期的な合同稽古や出張指導が容易となり、
         正しい日本跆拳道の普及を可能にすると思われる。

         これはセブン・イレブンの方式を参考にしている。
         初期の頃、セブン・イレブンは、加盟者を全国区で募集しなかった。
         物流の効率性等を考慮し、出店する都道府県を特定しながら計画的に増やしていった。
         もとよりJTAは、営利団体ではないが、
         参考にすべきところは営利団体の事例といえども大いに参考にすべきだと思う。

         先ほど、JTAの支部がすでに存在する都道府県は、同好会を公募しない、
         と言ったが、例外もあり得る。
         たとえば、面積が広い県、たとえば静岡県は、
         もともと遠江(浜松近隣)と駿河(静岡近隣)が「合併」したようなもので、東西に長い。
         これを神奈川県に近い富士市に在住している井上昌彦一人に責任を負わせるのは酷である。
         つまりたとえば、西の浜松市には、JTAの同好会があっても何ら不自然ではないし、
         要所要所で井上が指導に行けば、同好会が孤立することはないだろう。
         隣の愛知県には、師範代の河田康弘もいるのだから。

         また、JTAの同好会である以上、
         通常のJTA会員同様、JTA道衣や年会費等は納めることを義務づける。
         運動着着用では、秩序が保てず、烏合の衆のようになり、アクシンデントが起こりやすい。
         その結果、やる気のある会員を失望させてしまうからである。

<盛島一盛・武田敬之>
         試験的に行ってはいかがでしょうか?
         公募に応じた責任者の状況を参考にしてはいかがでしょうか?           

<回答 河> 了解した。
         ただし、公募に応じた責任者が創部したJTA同好会は、けっして見捨てない。
         私、河明生が、信義にかけて応援する。

<結果>      
        JTA同好会の責任者を公募する。
        詳細は、近々、JTA本部ホームページで公開する。



(公開可能議題2) 黒帯製造業者・株式会社ミツボシ変更にともなう昇段審査料改訂および黒帯注文

<報告者 河明生>
       JTA創立以来、おつきあいをしていた黒帯製造業者から、ほぼ2倍近い値上げを要請された。
       事務方がそれを断り、昨年秋頃から、6ヶ月の間、新しい業者を物色した。

       従来、JTAの黒帯は、朱子という日本製の高級な素材を使用している。
       黒帯代金も昇段審査料に含んでおり、受験者に値上げ分を転嫁するにも限度というものがある。
       偽装事件が蔓延化している昨今、
       黒帯の材質を落とすことは、信義を重んじるJTAにはできない。

       だが、昇段者の刺繍や段位をあらわす金線を黒帯に自前の技術・機械でいれらる業者は少ない。
       また、ITF時代、フルコンタクト系空手を中心に取引している高い技術をもつ某業者に頼んでいたが、
       従来の得意先を優先する結果として黒帯の納期を守らないことがあった。
       たとえば、黒帯を注文しても、3~4ヶ月は待たされるという有様だった。       
       
       技術、コスト、納期等の条件を満たす業者は限られていたが、事務方の努力により、
       技術と納期に関しては、満足のいく新しい業者をさがしだすことができた。
       剣道や柔道の老舗メーカーの株式会社ミツボシである。
       コストに関しては、従来の業者が要請してきた値上げ要請代金よりは安い。

       さらに、従来の方式では、
       ①昇段試験を受ける前から、昇段審査受験申請書に黒帯のサイズを書き記していたが、
         合否のある試験制度の建前からすると問題があったと思われる。
       ②慌てて昇段審査申請書を記入した結果、自分の姓名の漢字を間違える会員もいた。
       ③帯の長さの欄を未記入の会員が少なくなかった。
       ④昇段保留になると次回昇段審査を受けない会員もおり、黒帯発注が煩雑化してこともある。
       ちなみに、柔道は、昇段審査合格後、昇段した本人が、自分で柔道用品販売店に赴き、
       帯の材質等を選定し、個別に黒帯を注文・購入するらしい。

       このような諸事情を考慮し、次のように改訂する。

       改訂1 2008年4月より、昇段審査料は、30000円とする。

       改訂2 昇段審査合格発表後、黒帯を発注する。
            合格者は、株式会社ミツボシのパンフレットにもとづき作成された「黒帯注文書」に、

             イ、氏名
             ロ、帯サイズ
             ハ、上記の価格(氏名の字数や帯の長さに応じて異なる)
             ニ、消費税(上記の金額に応じて異なる)
            等を記入し、所属支部へ代金をそえて注文する。

       改訂3  JTA本部は支部から提出された上記の「黒帯注文書」にもとづき、業者に発注する。
             合格者の物流コストの軽減のため、
             黒帯の授与は、従来通り、JTAのイベント時とする。

<武田敬之>
        自分がしめる黒帯に関することなので、問題ないと思いますが。
          

<河> この問題を長引かせる余裕がないし、これ以上の選択肢がないので、よろしく頼む。

<結果>    承認。
        詳細は、近々、JTA本部ホームページで公開する。