2011年度 JTA女子組手ランキング・ベスト3(確定)
2011年11月8日
日本テコンドー協会
宗師範 河 明生
 
2012年度、JTA女子組手ランキング・ベスト3を定め、
第23回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会・女子組手無差別級の選抜出場及び推薦出場選手を発表する。
ただし、茶帯の選抜者は、全日本大会前に昇段していなければならない。
なお、推薦出場選手の選考については下段に記す。



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
チャンピオン 上岡紀美子 初段 岡山大学体育会 22 165/58 岡山市 横蹴り 全日本大会
中部大会
優勝
優勝
女子組手ベスト3 (JTA女子組手ランカー。全日本大会女子無差別級組手出場権獲得者)
第1位 趙 智愛 初段 横浜鶴見TC     横浜市 踵落とし蹴り 関東大会
神奈川大会
東京大会
優勝
優勝
優勝
第2位 松兼ひとみ 二段 東京港 42 164/56 千葉館山   関西大会
神奈川大会
東京大会
優勝
2位
3位
第3位 市坪 愛 初段 横浜市大体育会 20   鳥取   中国大会
学生大会
関東大会
神奈川大会
優勝
優勝
2位
3位











女子組手 アンダー3 その1
(予選会優勝等にもとづく全日本大会出場権獲得者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第4位 高 伶香 初段 横浜鶴見TC 23 169/56 横浜市 踵落とし蹴り 全日本大会
東京大会
関西大会
2位
2位
3位
第5位 渡邉紗羅 1級 横浜市大体育会 20       九州大会 優勝










女子組手 アンダー3 その2
(予選会入賞者中、推薦にもとづく全日本大会出場権確定者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第6位 加藤尚子 初段 横浜市大体育会 20       学生大会  2位
関西大会  4位
予選会9試合中7試合出場
第7位 松本瑞希 初段 横浜市大体育会         中部大会  2位
予選会9試合中6試合出場










女子組手 アンダー3 その3
(全日本大会推薦出場者。所属するJTA倶楽部・体育会活動における功労者等を評価)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第8位 板東知恵美 1級 岡山大学体育会 21    徳島県  岡山大学体育会初女子主将として部活活性化 
第9位 海部明日香 初段 横浜市大学体育会           予選会9試合中5試合出場





推薦出場選手の選考

過去、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会に出場した選手の大部分は、
「全日本大会に出場する!」
という強い意志に基づき、所属クラブや体育会等での地道な練習の結果、出場を果している。
これは我が日本テコンドー協会が主催する全日本FT大会が、
選抜選手に対し絶対的技術を要求しているものではなく、
 ー努力が認められない社会・国家に変容しつつある現代日本の時勢
に抗うかのごとく
 ー努力が認められる全日本大会
でなければならないと考えているからである。

主宰者・河は、たとえ我が全日本FT大会に出場した選手が1回戦で敗れたとしても、
後楽園ホールに応援に駆けつけてくれた家族や友人等と、
(最近、希薄化している)家族愛や友情等を目で見える形で確認できる場を提供したいと考えている。
実際、全日本大会終了後の出場選手と家族・友人等との歓談で主宰者の希望通りとなっている。

しかし、当該努力は、最近、激増している若い躁鬱患者の言う
「自分はこんなに努力しているのに周囲が認めてくれない」
というものではない。
国家社会の進歩と発展は、「正当な競争社会」(不正当の典型例が世襲議員・世襲地主&資産家)においてしか
「正当な競争社会」において努力を評価するのは、自分と親以外の
 ー第三者が認められる努力でなければならない
のだ。

では、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会に選抜されるための努力とは何ぞや?
最近、老いも若きも流行の「言い訳け」とは一線を画した
 他者の目に見える実証的な努力
であり、
それは、第一に、所属倶楽部・体育会における献身的な貢献・功労である。
我がJTAは、柔道や剣道のように国家社会から手厚い保護(たとえば、全国の武道館や大学には剣道場と柔
義務化されている。これは練習場が税金でまかなわれていることを意味する。試合や審査等でも優先的に借り
されている)を与えられているわけではない。歴史もなく、資金的援助も皆無である。
ゆえにJTAは、指導者・主将等の所属倶楽部・体育会への愛や使命観、あるいは
「JTA愛(I)」に基づく奉仕の精神無くして存立し、発展することはできないのだ。
とすれば、当該選手の所属倶楽部・体育会における献身的な貢献・功労を認めなければならないし、
その努力を看過するならば、組織の長としての信が立たないのである。

第二に、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会予選会(本年度9大会)への出場である。
上記の推薦出場者の中には、9試合中7試合も出場している選手がおり、
これを努力とみなさなければ他のいかなる行為が努力なのか、と反論せねばなるまい。
とりわけ、最終予選会の第10回関西テコンドー選手権大会は、気象庁等から「強い台風」と評された台風1
開催された。
主催者はかなりの数の棄権が生じるであろうと予想していたが、
個人戦での棄権は僅か3名(その中、2名は自衛官)であり、女子選手は一人も棄権しなかった。
台風の進路となった関東地方への復路は、かなりの困難が伴ったであろうが、これも覚悟の上での選択だった
しかも西日本の大学生とは異なり、東日本からの参加者の旅費は全額自己負担である。
これを努力とみなさなければ、やはり組織の長としての信が立たないのである。

我がJTAの課題の一つは、女子部組手の活性化である。
本年度、予選会では、同一選手が優勝しており、全日本大会選抜のための優勝を逃したケースが多かった。
また、女子には出産という「天職」がある。
昨年度、全日本FT大会出場女子選手8名の中、2名が出産のため棄権せざるを得なかった。
かかる状況下においては、たとえ入賞をしていなくとも、機会を与えるべきだとの結論に達した。

ただし、大会会場の後楽園ホールには時間的制限がある。
上記の推薦出場選手は、後楽園ホール・リングの隣に設置されたコート上での1回戦対決とする。
その勝者は、上記のベスト3以上と2回戦で対戦するものとする。
                                                             以上


備考

1,ランキング選定基準
  前年度全日本FT大会における順位を前提としながら、
  @本年度予選会における直接対決の勝敗(ただし、チャンピオンを除く)
  A本年度予選会における優勝回数
  を基準とした。

2,第23回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会の選抜選手選考・一部女子組手無差別級の大会名
  @2011年11月  第22回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会
  A2011年12月  第14回関東テコンドー選手権大会
  B2012年 1月  第1回佐賀・福岡テコンドー選手権大会
  C2012年 2月  第5回四国テコンドー選手権大会 兼 第7回高知県テコンドー選手権大会
  D2012年 3月  第23回神奈川県テコンドー選手権大会
  E2012年 3月  第5回中国テコンドー選手権大会 兼 第9回岡山県テコンドー選手権大会
  F2012年 5月  第4回中部テコンドー選手権大会 兼 第9回愛知県テコンドー選手権大会
  G2012年 6月  第3回九州テコンドー選手権大会 兼 第1回長崎テコンドー選手権大会
  H2012年 7月  第15回東京都テコンドー選手権大会
  I2012年 8月  第24回全日本学生テコンドー選手権大会
  J2012年 9月  第10回関西テコンドー選手権大会 兼 第3回JTA団体対抗戦