2012年度 JTA男子組手ランキング・ベスト7(確定) 
2012年10月4日 
日本テコンドー協会 
宗師範 河 明生 

2012年度、JTA男子組手ランキング・ベスト7を定め、
第23回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会・男子組手無差別級の選抜出場及び推薦出場選手を発表する。 
ただし、茶帯の選抜者は、全日本大会前に昇段していなければならない。
なお、推薦出場選手の選考については下段に記す。


ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
チャンピオン 趙 哲来 二段 福岡筑紫野TC 30 182/100 横浜市 回し蹴り 全日本大会 優勝
組手ベスト7(JTA男子組手ランカー。第23回全日本FT大会男子無差別級組手出場権獲得者)
第1位 高崎健太 二段 東京江東TC 29 165/70 東京品川 踵落とし蹴り 関西大会重量級
神奈川大会無差別級
優勝
優勝
第2位 倉田剛志 初段 東京港TC 33 186/100 北海道函館   東京都大会無差別級
中部大会無差別級
優勝
優勝
第3位 西岡 健 初段 渋谷原宿TC 33 173/77 神奈川相模原 後ろ横蹴り 全日本大会 2位
第4位 近藤 歩 初段 横浜市大体育会 20   長崎佐世保   関東大会軽量級
神奈川大会軽量級
学生大会重量級
優勝
優勝
優勝
第5位 川崎達郎 初段 愛媛松山TC 24 178/100 愛媛八幡浜 後横蹴り 四国大会無差別級 優勝
第6位 高田憲利 初段 岡山鏡野TC 33 170/67 岡山鏡野 後ろ回し蹴り 中国大会無差別級 優勝
第7位 石橋駿一 初段 岡山大学体育会 22 172/63 島根松江 踵落とし蹴り 全日本大会 4位







アンダー7 その1
(予選会優勝にもとづく全日本大会出場権獲得者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第8位 荒川 徹 初段 横浜市大体育会 20        学生大会中量級
関東大会中量級
神奈川大会無差別級
優勝
2位
3位
第9位 新宝英明 初段 兵庫加古川TD          九州大会無差別級 優勝
第10位 土居智彰 初段 岡山TC 24        関西大会中量級 優勝
第11位 今井幸太郎 1級 神奈川大学
湘南校体育会
21        学生大会軽量級 優勝
第12位 北川遼一 1級 高知工科大学体育会 21        関西大会軽量級 優勝
第13位 石川敏輝 初段 川崎TC 23   川崎市    関東大会中量級 優勝
第14位 出口幸司 1級 岡山大学体育会 22        中国大会軽量級 優勝







アンダー7 その2
(予選会入賞者中、地方クラブ・パイオニア推薦にもとづく全日本FT大会推薦出場確定者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第15位 梅北徳彦 初段 鹿児島国分TD 32 171/75 鹿児島国分 踵落とし蹴り 九州大会無差別級 2位







ランキング アンダー7 その3
(引退、指導者判断練習不足による教育的指導等による出場辞退者)



ランキング 選手名 段位 所属 辞退理由 選抜基準
第16位 古谷知也 三段 高知TC 14年間現役選手として精進。本年引退 全日本大会 2位
第17位 U・S 初段 神奈川大横浜 指導者により定められた月1回組手総見不参加 関東大会重量級 優勝







アンダー7 その4
(最終予選会参加者中、JTA加盟倶楽部活性化政策等に基づく予選会入賞者の全日本大会推薦出場確定者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第18位  大高雄次 二段 横浜鶴見TC       後ろ横蹴り 関西大会重量級
東京都大会無差別級
中部大会無差別級
2位
2位
2位
第19位  川口 竜 初段 横浜市大体育会 23 オーストラリア   後ろ横蹴り 関西大会中量級
関東大会中量級
2位
3位
第20位 松崎大地 初段 名古屋天白TC 22       関西大会軽量級 2位
第21位 根岩直希 1級 大阪鶴橋TC         学生大会軽量級 3位
第22位 蜂須健太 1級 渋谷原宿TC         関西大会軽量級 3位
第23位 亀井大樹 1級 神奈川大
横浜校体育会
        学生大会中量級 3位
第24位 小松寛卓 1級 高知工科大体育会         関西大会中量級 3位

 







ランキング アンダー7 その5
(地方クラブ・体育会パイオニアおよび功労等に基づく全日本大会推薦出場確定者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第25位 霜倉 亮 二段 神戸六甲TC 31 173/74 岡山市 後ろ横蹴り 中国大会無差別級
中部大会無差別級
3位
3位
第26位 橋本博司 初段 海上自衛隊
鹿屋航空基地TD
        JTA鹿児島のパイオニア







ランキング アンダー7 その6
(その他予選会入賞者)



ランキング 選手名 段位 所属 年齢 身長 体重 出身地 得意技 選抜基準
第27位 富永秀海 1級 横浜市大体育会   基礎理論講義未受講により昇段不可能 学生大会軽量級
神奈川大会軽量級
2位
3位
第28位 高橋佑輔 二段 高知TC 32 177/70 高知市   四国大会無差別級 3位
第29位 吉傷亮介 1級 神奈川大
横浜校体育会
         学生大会中量級 2位
第30位 橋本亮汰 初段 東京大森TC 22 173/59 東京大田 前蹴り 関東大会軽量級 2位
第31位 宮城良太 初段 神戸六甲TC          九州大会無差別級 3位
第32位 佐伯大地 初段 愛媛今治TD 23        中国大会軽量級 2位

男子組手推薦出場選手の選考
過去、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会に出場した選手の大部分は、
「全日本大会に出場する!」
という強い意志に基づき、所属クラブや体育会等での地道な練習の結果、出場を果している。
これは我が日本テコンドー協会が主催する全日本FT大会が、
選抜選手に対し絶対的技術を要求しているものではなく、
 ー努力が認められない社会・国家に変容しつつある現代日本の時勢
に抗うかのごとく
 ー努力が認められる全日本大会
でなければならないと考えているからである。

主宰者・河は、たとえ我が全日本FT大会に出場した選手が1回戦で敗れたとしても、
後楽園ホールに応援に駆けつけてくれた家族や友人等と、
(最近、希薄化している)家族愛や友情等を目で見える形で確認できる場を提供したいと考えている。
実際、全日本大会終了後の出場選手と家族・友人等との歓談で主宰者の希望通りとなっている。

しかし、当該努力は、最近、激増している若い躁鬱患者の言う
「自分はこんなに努力しているのに周囲が認めてくれない」
というものではない。
国家社会の進歩と発展は、「正当な競争社会」(不正当の典型例が世襲議員・世襲地主&資産家)においてしか成しえない
「正当な競争社会」において努力を評価するのは、自分と親以外の
 ー第三者が認められる努力でなければならない
のだ。

では、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会に選抜されるための努力とは何ぞや?
最近、老いも若きも流行の「言い訳け」とは一線を画した
 他者の目に見える実証的な努力
であり、
それは、第一に、所属倶楽部・体育会における献身的な貢献・功労である。
我がJTAは、柔道や剣道のように国家社会から手厚い保護(たとえば、全国の武道館や大学には剣道場と柔道場の設置
義務化されている。これは練習場が税金でまかなわれていることを意味する。試合や審査等でも優先的に借りる特権が付
されている)を与えられているわけではない。歴史もなく、資金的援助も皆無である。
ゆえにJTAは、指導者・主将等の所属倶楽部・体育会への愛や使命観、あるいは
「JTA愛(I)」に基づく奉仕の精神無くして存立し、発展することはできないのだ。
とすれば、当該選手の所属倶楽部・体育会における献身的な貢献・功労を認めなければならないし、
その努力を看過するならば、組織の長としての信が立たないのである。

第二に、全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会予選会(本年度9大会)への出場である。
上記の推薦出場者の中には、9試合中7試合も出場している選手がおり、
これを努力とみなさなければ他のいかなる行為が努力なのか、と反論せねばなるまい。
とりわけ、最終予選会の第10回関西テコンドー選手権大会は、気象庁等から「強い台風」と評された台風17号の渦中で
開催された。
主催者はかなりの数の棄権が生じるであろうと予想していたが、個人戦での棄権は僅か3名(2名は自衛官)であった。
台風の進路となった関東地方への復路は、かなりの困難が伴ったであろうが、これも覚悟の上での選択だったとみなせる。
しかも西日本の大学生とは異なり、それ以外の参加者の旅費は全額自己負担である。
これを努力とみなさなければ、やはり組織の長としての信が立たないのである。

他方、我がJTAの課題の一つは、加盟クラブ・体育会の活性化である。
いかなる組織も、その命運は、核心勢力の意欲と質にかかっている。
我がJTAにおける核心勢力は、
全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会への協力を惜しまないクラブ長や都道府県理事・幹事等の門人であり、
選抜・推薦出場を目指している門人・会員であり、
同門の選抜選手を応援するために全国から後楽園ホールに集う門人・会員である。

私は思う。
仮に、向上心がない者が主流の武道道場が存在するとすれば、当該道場は、いったいどういう社会的存続意味があるのか
と。
JTAの道場は、程度の差こそあれ、持続的向上心を有する門人・会員が主流でなければならない、と考えている。
世の人々は仕事が大切だと信じている。まったくそのとおりで反論する余地はない。
さりながら、仕事が寿命を縮めているという事実も見過ごしてはならない。
生活するための仕事で、悩み苦しんで精神病を患い、やがて自殺という選択肢を選ぶ人々が日本には毎年3万人を超える
いう事実を見過ごしてはならないのだ。しかも過労死が多い。

他方、仕事とは異なり、まったくお金にならないJTAテコンドーという武道を真剣な眼差しで一生懸命修練して汗を流し
礼儀礼節を尊ぶ、さわやかな素心の人々で構成されている道場で学べるのであれば、
当該会員には、現代では死語となりつつある「人間を信じ、義を尊ぶ心」=信義という徳目が涵養されるのだ。
「あぁ、JTAの道場の人間関係は、利害関係が蔓延している職場と違って、いいなぁ」
と癒されることも多いはずだ。そう観じれば現代のキーワードといえる孤独とは無縁となる。
そのためにもJTA倶楽部内における向上心は不可欠なのだ。

たとえ自分自身が出場しなくとも、
普段、道場で接している先生、先輩、同輩、後輩の応援にかけつけることも、向上心の発露といえる。
自分の代わりに道場を代表して戦い勝ってほしい、という集団的向上心があるからである。

JTAのトップとして、上記をふまえ、JTA加盟クラブ・体育会の活性化を促進しなければならないと考える。
本年度、予選会では、同一選手が優勝しており、全日本大会選抜出場のための優勝を逃したケースが多かった。
かかる状況下においては、機会を与えるべきだとの結論に達した。

ただし、大会会場の後楽園ホールには時間的制限がある。
上記の推薦出場選手の1回戦の多くは、後楽園ホール・リングの隣に設置されたコート上での対決とする。
1勝した後、初めて後楽園ホールのリングにのぼり正々堂々の勇姿を披露することができる。
                                                                          以上



備考

1,ランキング選定基準
  前年度全日本FT大会における順位を前提としながら、
  @本年度予選会における直接対決の勝敗
  A本年度予選会における優勝回数
  B予選会参加時の状況
  等を基準とした。

2,第23回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会の選抜選手選考・一部女子組手無差別級の大会名
  @2011年11月  第22回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会
  A2011年12月  第14回関東テコンドー選手権大会
  B2012年 1月  第1回佐賀・福岡テコンドー選手権大会
  C2012年 2月  第5回四国テコンドー選手権大会 兼 第7回高知県テコンドー選手権大会
  D2012年 3月  第23回神奈川県テコンドー選手権大会
  E2012年 3月  第5回中国テコンドー選手権大会 兼 第9回岡山県テコンドー選手権大会
  F2012年 5月  第4回中部テコンドー選手権大会 兼 第9回愛知県テコンドー選手権大会
  G2012年 6月  第3回九州テコンドー選手権大会 兼 第1回長崎テコンドー選手権大会
  H2012年 7月  第15回東京都テコンドー選手権大会
  I2012年 8月  第24回全日本学生テコンドー選手権大会
  J2012年 9月  第10回関西テコンドー選手権大会 兼 第3回JTA団体対抗戦